Yahoo!検索がSSL化されるので、今後検索ワードが取得できなくなるかも知れません

検索エンジン

Yahoo!検索がSSL化

Yahoo!JAPAN から衝撃の発表がありましたね。
「Yahoo!検索」SSL化のお知らせ

アメリカのYahoo!では、すでに今年の1月から検索機能がSSL化されていましたが、いよいよ日本のYahoo!検索も、2015年8月18日から段階的にSSL化されるようです。

検索エンジンのSSL化によって、検索ユーザーのプライバシーが強化されるためというメリットがありますが、その反面ウェブサイトを運営する側には困ることも出てきます。

Yahoo!検索のSSL化によって困ること

最も困ることは、サイトにどんなキーワードで検索して訪れたのか、分からなくなることです。検索キーワードを分析して、ユーザーのニーズに合わせたコンテンツ作りだとか、様々な戦略を立ててきたわけですが、それが出来なくなってしまうのは大きな痛手です。

現時点では、Yahoo!検索のSSL化の仕様が分かりませんので、検索ワードの取得について可能性が完全になくなったわけではありませんが、その影響の可能性について考えてみました。

検索ワードは、リンク元の情報から取得している

ユーザーがYahoo!検索を使ってあなたのウェブサイトに訪れたとき、あるプログラムを使うとリンク元のページ(Yahoo!の検索結果ページ)の情報を取得できます。その中には検索ワードの情報も含まれており「Yahoo!検索で○○というキーワードで検索して訪れた」という情報を取り出すことができます。

ただし、リンク元のページがSSLページであった場合、つまりYahoo!検索がSSL化された場合、あなたのサイトがSSL化されていれば、リンク元の情報を取得できますが、SSL化されていない場合は、リンク元の情報は取得できないのです。

【ほぼ確定】非SSLのサイトは、検索ワードは取得できなくなる

非SSLサイトとは、「http://」で始まるサイトのことです。
(SSLサイトは、「https://」というように、「hhtp」の後に「s」が付きます)

一部の通販サイトを除き、ほとんどのサイトが非SSLサイトだと思いますが、これらのサイトでは、今後Yahoo!検索の検索ワードが一切取得できなくなると思われます。

おそらくYahoo!検索は、検索結果のページからサイトへ直接リンクを張るのではなく、中間ページを介してジャンプする仕組みを採用すると思いますが、中間ページで検索ワードなどが渡るようにしてくれれば良いのですが、その可能性は低いと思われます。

最悪の場合、キーワードはおろか、Yahoo!からのアクセスということすら分からない可能性もあります。

【未確定】SSLサイトは、検索ワードが取得できる可能性がある

SSL化されたサイトでは、検索ワードが取得できる可能性が残されています。

Yahoo!検索から直接ジャンプしてくれば、リンク元の情報を取得することでキーワードを取得できると思います。

ただし、Googleのように、中間ページを使ってキーワードが渡らない仕組みを導入する可能性もありますので、まだ楽観はできません。

アメリカのYahoo!は、SSL化されたサイトではキーワードを取得できているようですが、アメリカのYahoo!とYahoo!JAPANは運営がまったく異なりますので、あまり参考にはなりません。

Yahoo!検索は、2015年8月18日から段階的にSSL化されるとのことですので、まずはSSL化されたサイトでは検索ワードが取得できることを期待しつつ待ちたいと思います。

検索ワードとコンバージョンを関連付けて把握する方法

もしYahoo!検索のSSL化によって検索ワードが取得できなくなった場合、どんな検索ワードがコンバージョンに結びついているのかを知るには、もはやこの方法しかないかも知れません。

リスティング広告を利用する方法です。

リスティング広告とは、検索ワードに連動して表示される広告のことで、検索結果の上部や右サイドに表示されるテキスト広告です。GoogleであればAdwords、Yahoo!であればスポンサードサーチですね。

サイト内に広告とコンバージョンを結びつける設定を行う必要があり、専門的な知識が必要ですので誰もが実践できる方法ではありませんが、管理画面を見ればどのキーワードからどれくらいコンバージョンがあったのか把握することができます。

いよいよウェブサイトのキーワードマーケティングは、個人レベルではほぼ対応不能な時代に突入してしまった感があります。

検索エンジンの歴史における大きな節目となりそうですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました