VirtualHost の設定をして、独自ドメインでウェブサイトを表示できるように設定します。
まずは下準備から
今後の設定作業を行いやすくするために、バーチャルホストの設定ファイルを置くディレクトリを用意します。
Webmin のファイルマネージャを利用して、/etc/httpd/ ディレクトリ内に conf.vh ディレクトリを作成します。
/etc/httpd/conf.vh/
mkdir /etc/httpd/conf.vh
Apache の起動時に、このディレクトリ内の設定ファイルも読み込まれるよう、Apache の設定ファイルに次の一行を追加します。
▼Apache 設定ファイル
/etc/httpf/conf/httpd.conf
Include conf.vh/*.conf
この一行を追加することによって、Apache の起動時に /etc/httpd/conf.vh/ ディレクトリ内の拡張子が「.conf」のファイルも 読み込まれるようになります。
※2015/6/9追記
今回はIPベースではなく、名前ベースのバーチャルホストを使用しますので、以下の項目がコメントアウトされていたら、先頭の#を削除してください。
#NameVirtualHost *:80 ↓ NameVirtualHost *:80
バーチャルホスト設定ファイルを作る
独自ドメイン用の設定ファイルを先程の conf.vh ディレクトリ内に作ります。
ここでは例として、hogehoge.com というドメイン名の場合の設定ファイルになっています。
<VirtualHost *:80> ServerName hogehoge.com ServerAlias www.hogehoge.com DocumentRoot /var/www/html/hogehoge.com RewriteEngine on RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(www\.hogehoge\.com)(:80)? [NC] RewriteRule ^/(.*) http://hogehoge.com/$1 [R=301,L] ErrorLog logs/error_log CustomLog logs/access_log combined <Directory "/var/www/html/hogehoge.com"> DirectoryIndex index.html index.htm index.php index.cgi index.html.var Options -Indexes ExecCGI FollowSymLinks AllowOverride All #mod_deflate設定 <IfModule mod_deflate.c> SetOutputFilter DEFLATE AddOutputFilterByType DEFLATE text/html text/plain text/xhogehogeml application/x-javascript text/css </IfModule> Order deny,allow Allow from all </Directory> </VirtualHost>
以上の内容を hogehoge.com.conf というファイル名(ファイル名は何でもいいのですが分かりやすくドメイン名にしてます)で conf.vh ディレクトリ内に保存します。
設定内容は、以下の説明を参考に適宜変更してください。
2行目:hogehoge.com のアクセスに対する設定であることを宣言します。
3行目:www.hogehoge.com も同じ設定を反映させます。
5行目:ウェブサイトのデータを置くディレクトリ(/var/www/html/hogehoge.com)を指定します。
7~9行目:www.hogehoge.com へのアクセスを hogehoge.com にリダイレクトさせる設定(ドメインの統一。SEO対策です。)
14~24行目:ディレクトリ内の設定。おおむねこれで良いと思います。Options に ExecCGI は必須なので注意。
ドメインの設定を1ファイルに独立させているのは、管理をしやすくするためです。
別のドメイン用の設定ファイルを作って、同じディレクトリ内に設置すれば、ひとつのサーバ内に複数のドメインのサイトを運用できるようになります。
ウェブサイト用のディレクトリを作る
/var/www/html/ ディレクトリの中に hogehoge.com というディレクトリを作ります。
Webmin のファイルマネージャで作成した場合、ディレクトリの所有者は root になりますので、所有者を www に変更します。(他のユーザー名で運用する場合は、適宜読み替えてください)
Webmin のファイルマネージャで作業する場合は、ディレクトリを選択して「情報」ボタン押すと設定フォームが現れますので、ユーザー、グループ共に www と入力します。
せっかくですので、テスト用のHTMLファイルも保存しておきます。
以下のファイルをサイト用ディレクトリ内に index.html という名前で保存します。
<html> <head> <title>Hello world !</title> </head> <body> Hello world ! </body> </html>
ディレクリの設定同様に所有者を www に変更してください。
Apache を再起動する
Apache の設定に不具合がないか確認します。
apachectl configtest
Syntax OK と表示されたらOKです。
Apache を再起動して設定を反映させます。
service httpd restart
ドメインのDNS情報が浸透したら、独自ドメインでアクセスできるようになります。
hello world! が表示されたら成功です!
次はSSL証明書を取得してインストールします。
- さくらのVPSでウェブサーバ、インストールマニュアル
- さくらVPSを申し込んで起動する
- パソコンにターミナルエミュレータをインストールする
- ユーザーを登録する
- ファイヤーウォールを設定する
- Webminをインストールする
- ApacheとPHPをインストールする
- MySQL、phpMyAdminをインストールする
- Apache + PHP を FPM/FastCGI で動かす
- ApacheをWorkerモードに切り替え&APCをインストールする
- 独自ドメインの取得&メールアドレスを設定する
- Apache の VirtualHost を編集する
- SSL証明書をインストールする(自分でやればこんなに激安!)
- SFTPでファイルを転送する
- DropboxでVPSサーバを丸ごと全自動バックアップする
ホームページの制作(デザイン・コーディング・プログラミング)に加え、ネットショップの販売促進に関するアドバイスも致します。 20年以上に渡って実際にネットショップを運営した経験を生かし、聞きかじりではない実績を伴ったノウハウを、自分の言葉でお伝えいたします。 プログラミングの経験は30年以上。HTML、CSS、JavaScript、TypeScript、Vue、NuxtJS、Node.js、MySQL、MongoDB、Elasticsearch、WordPress、PHP、Docker、Electronなど、幅広く対応します。
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