このたび、自分が管理するウェブサーバをVPSサーバに変更しましたので、その設定の手順をまとめてみました。
VPSサーバ立ち上げ手順書
まずはVPSサーバ導入の経緯や目指す仕様について。
VPSサーバに移行する経緯について
CMSを利用しているサイトを、スペックやや高目の一般的なレンタルサーバで運用していましたが、時々重くなることに悩まされていましたので、さくらVPSに乗り換えることにしました。
さくらVPSサーバはひと月に数百円から利用できる上、いわゆる一般的なレンタルサーバよりも高性能なところが大きな魅力です。
しかしながら申し込んですぐにウェブサーバとして利用することはできる訳ではなく、ひとつひとつアプリケーションソフトをインストールして設定してやる必要があります。
ひと口にウェブサーバと言っても、いざ自分が思った通りの仕様を実現することはなかなかに難しく、細かな手順をすぐに忘れてしまいますので、ここに記録しておくことにしました。
入力するコマンドをこのサイトからコピペして作業していけば、最短で2~3時間くらいで完了するかも知れません。(計ってないから知らんけど)
目指すウェブサーバの仕様について
尚、今回立ち上げるウェブサーバの仕様は次のとおりです。
- さくらVPSを使用
- CentOS6.6(さくらVPS標準)
- apacheを使用(FastCGI)
- 複数ドメインのサイトをバーチャルホストで運営する
- 一部ドメインにはSSL証明書も導入する
- メールサーバは立ち上げない(Google Appsを利用)
- FTPサーバは立ち上げない(SFTPにて運用)
- ドメインまわりはムームードメインのムームーDNSを利用する
- PHP5.4(FPM/FastCGIとしユーザー権限で動くようにする)
- Perl5.10(ユーザー権限で動くようにする)
- MySQL5.5.41+phpMyAdmin
- 毎日自動的にOS丸ごとバックアップしてDropboxにイメージファイルを保管する
- セキュリティ確保のため、必要最低限のポートしか開けないようにする。
- 各設定をスムーズにすすめるためにWebminを使用(設定が済んだらポートを閉じる)
PHPやPerlがユーザー権限で動きますので、一度設定してしまえば一般的なレンタルサーバと同じように使えると思います。
管理を依頼いただいているサイトがいくつかあるのですが、あまりに快適になりましたので、VPSサーバへの引越しを提案しています。実際に移転を終えたお客様からは、コストが下がった上、サイトの表示が目に見えてスピードアップしたと大変好評を頂いています。
それでは始めましょう!↓
手順書の目次
- さくらのVPSでウェブサーバ、インストールマニュアル
- さくらVPSを申し込んで起動する
- パソコンにターミナルエミュレータをインストールする
- ユーザーを登録する
- ファイヤーウォールを設定する
- Webminをインストールする
- ApacheとPHPをインストールする
- MySQL、phpMyAdminをインストールする
- Apache + PHP を FPM/FastCGI で動かす
- ApacheをWorkerモードに切り替え&APCをインストールする
- 独自ドメインの取得&メールアドレスを設定する
- Apache の VirtualHost を編集する
- SSL証明書をインストールする(自分でやればこんなに激安!)
- SFTPでファイルを転送する
- DropboxでVPSサーバを丸ごと全自動バックアップする
ホームページの制作(デザイン・コーディング・プログラミング)に加え、ネットショップの販売促進に関するアドバイスも致します。 20年以上に渡って実際にネットショップを運営した経験を生かし、聞きかじりではない実績を伴ったノウハウを、自分の言葉でお伝えいたします。 プログラミングの経験は30年以上。HTML、CSS、JavaScript、TypeScript、Vue、NuxtJS、Node.js、MySQL、MongoDB、Elasticsearch、WordPress、PHP、Docker、Electronなど、幅広く対応します。
コメント