ユーザーを登録する

さくらのVPSサーバ構築手順

SSHでログインできましたでしょうか。
それではサーバー構築作業を始めましょう。

OSを更新する

仮想サーバにSSHで接続したら、まず最初にOS全体の更新をしておきます。
すでにいくつかのソフトウエアがインストールされているのですが、それらを最新の状態に更新するためです。

ターミナルの黒い画面に次のコマンドを入力します。
文字をコピーしてtera term の上でマウスを右クリックすると簡単にペーストできます。

yum -y update

しばらく文字がたくさん表示されて忙しく画面が流れていきますが、更新作業が終わるまでしばらく待ちます。

一般ユーザーを登録する

新しいユーザーを登録します。

最初は「root」というユーザのみが登録された状態になっています。
rootユーザーは非常に特殊なユーザーで、どんなファイルにもアクセス出来る上、書き換えることもできる、何でもありの権限を持っています。

うっかり重要なデータを書き換えてサーバーを壊さないよう、またroot権限を乗っ取られてサーバー丸ごと奪われてしまわないよう、普段は一般ユーザーで運用するようにします。

ウェブサイトのデータをアップロードしたりダウンロードするためのユーザーを追加しましょう。

ユーザーを新規登録する

今回の例では「www」というユーザー名としています。異なるユーザー名にする場合は、以後の記事のwwwユーザーを読み替えて設定してください。

以下のようにターミナルに入力してEnterキーを押します。

adduser www

ユーザーのパスワードを登録する

wwwユーザーが登録されましたので、このユーザーのパスワードを設定します。

passwd www

入力後、パスワードを入力するよう促されますのでパスワードを設定してください。

セキュリティ上の理由で入力した文字がコンソール上に表示されませんが、そのまま入力してEnterキーを押下します。確認のためもう一度パスワードを入力するよう促されますので、同じパスワードを再度入力します。

パスワードは、なるべく一般的な単語などを含まない推測されにくいパスワードにしましょう。

これでユーザーの登録が完了しました。
先程はTera termに「root」アカウントでログインしましたが、これからは「www」というアカウントでログインできるようになりました。パスワードを忘れるとどうにもならなくなってしまいますので、絶対に忘れないようにしてくださいね。

尚、ここで追加した一般ユーザーの「www」は、許可されたファイルしか見えませんし、書き込みの権限を与えられたファイルにしか書き込みが出来ません。

これから進めるウェブサーバー等の設定には、root権限が必要になりますので、wwwではなくrootでログインしたまま進めてください。

次はサーバーが不正にアクセスされないよう、ファイヤーウォール(防護壁)の設定を行います。

ファイヤーウォールを設定する
サーバーへのデータの出入りを管理するファイヤーウォールの設定を行います。 不正なアクセスに備えて最低限必要な設定をしておきます。 ファイヤーウォールとは ファイヤーウォールとは防火壁のことです。 外部ネットワークからの不正な侵入を防ぐための...
  1. さくらのVPSでウェブサーバー、インストールマニュアル
  2. さくらVPSを申し込んで起動する
  3. パソコンにターミナルエミュレータをインストールする
  4. ユーザーを登録する
  5. ファイヤーウォールを設定する
  6. Webminをインストールする
  7. ApacheとPHPをインストールする
  8. MySQL、phpMyAdminをインストールする
  9. Apache + PHP を FPM/FastCGI で動かす
  10. ApacheをWorkerモードに切り替え&APCをインストールする
  11. 独自ドメインの取得&メールアドレスを設定する
  12. Apache の VirtualHost を編集する
  13. SSL証明書をインストールする(自分でやればこんなに激安!)
  14. SFTPでファイルを転送する
  15. DropboxでVPSサーバを丸ごと全自動バックアップする

 

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